横浜内科学会について
横浜内科学会は、横浜市医師会の分科会として、地域医療の発展と医師の生涯学習を支えることを目的に活動しています。1954年(昭和29年)5月、内科開業医を中心に創設され、現在では約300名の会員が所属しています。
初代会長・佐藤三千三先生から始まり、守一雄先生、今井波吉先生、鈴木潔先生、中山脩郎先生、南澤康雄先生、宮川政昭先生、小野容明先生と歴代会長が本会を牽引し、2025年5月より田口博基が第9代会長を務めております。
分科会活動
横浜内科学会では、内科領域の専門性を深めるため、以下の7つの分科会が独自の学術プログラムを企画・運営しています。
- 呼吸器疾患の知識をふやす会
- 循環器研究会
- 消化器の知識をふやす会
- 糖尿病研究会
- 神経研究会
- 腎高血圧研究会
- 総合診療研究会
各分科会では、スタンダードから最先端の医学知識の整理に加え、日常診療に直結する実践的な研修や情報提供を行っています。
エビデンスやガイドラインも大切にしていますが、これに頼りすぎて思考停止することがないよう、各会でディスカッションの時間を重要視しています。
市民・医療関係者向けプログラム
神奈川県内科医学会や横浜市医師会と連携し、市民や医療関係者に向けた多彩な講座・講演会を開催しています。
- 生活習慣病、認知症、呼吸器疾患など多彩なテーマの市民講座
- 医療と宗教、死生観、次世代医師へのメッセージ講座
- 看護師・薬剤師などコメディカル向け講演会
- 喘息の吸入療法や喘息管理に関する実践講座
- 慢性腎臓病(CKD)の病診連携構築(横浜CKD連携協議会)
これらの活動を通じて、市民の皆様が健康について正しく理解し、安心して医療にアクセスできる環境づくりを目指しています。
私たちの理念
医学的診断や治療には、時に複雑で時間を要する場面があります。私たちは、日々の研鑽と患者さんとの真摯な診療を通じて得られる知恵を「英知」として蓄積し、会員間で共有することで、より良い医療の提供を目指しています。主治医として、わかりやすく適切な診療を行うことを最優先に、市民の健康な生活を支える存在であり続けたいと考えています。そのためには、謙虚さ・愛情・品格を常に心に留めることが不可欠です。
メッセージ
「青年とは齢ではなく、精神の溌剌さをいうのである」
— サミュエル・ウルマン『青年賦』より
この言葉の通り、私たちは年齢に関係なく、常に学び続ける姿勢を大切にしています。横浜内科学会は、これまでの伝統を守りながら、地域医療の新たな課題にも柔軟に対応し、より開かれた学会を目指してまいります。
今後とも、横浜内科学会へのご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
横浜内科学会 会長 田口博基